当会のご案内(会長あいさつ)

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当会のご案内

会長あいさつ

奈良県病院薬剤師会 会長 谷口 昌彦 奈良県病院薬剤師会 会長 谷口 昌彦

一般社団法人 奈良県病院薬剤師会は、会務を通じて日々の業務の中で県民の健康と福祉の増進に寄与されている病院薬剤師を支援し、また他職種を含めた医療従事者や行政関係者と協力しながら厚生労働省の原点である「命と健康を守る」ための活動を地道に実践することにより、going concernで成熟し、県民からの社会的信頼を得たいと考えております。そのためには、皆様のご理解並びにご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

さて、私たち病院薬剤師は調剤業務、無菌調製業務、薬剤管理指導業務、DI業務、手術室・救急室を含めた病棟薬剤業務、在庫管理業務等を中心に日々業務に励んでいる訳ですが、将来的には本当にこのままで良いのでしょうか。大学を含めて薬剤師に関わるあらゆる行政機関、各団体、そして薬剤師自身が皆で協力し合って正解を導き出すべき問題でしょうが、私たち自身も国が示す地域医療構想等の医療計画や取り巻く環境の変化に順応してチーム医療を担う一員としての薬剤師の目標もしくは到達点というものをしっかりと見据える必要があります。数年前になりますが、英国の薬学生とお話しする機会があり、当院の薬剤師業務を見学して口にされたことが「私の国の薬剤師とは全然違う。日本の薬剤師はpharmacy technicianの仕事をしている」ということでした。スペシャリストやPh.Dを目指している彼らが、日本の薬剤師の姿を見て首を傾げるのは当然です。勿論、国民から求めれる、期待される業務に従事することが大切なので、英米の薬剤師業務に必ずしも合わせる必要はないのでしょうが、一度立ち止まって再考する必要はあると思います。例えば、法律上、診断するのは医師の仕事ではありますが、症状、検査、画像等から薬剤師自らも「頭の中」で診断ができるほどに病気についてもっと学ぶ必要があると思っています。また、患者の心理についても勉強しなければならないでしょう。薬学のみならず、医学的知見の他、自身の弱点、足りない点を知ると同時にその欠点を克服するための様々な技術・技能をも取り込めば薬剤師業務の幅が広がります。更には、スペシャリストの資格取得も必要になるでしょう。このような地道な努力の継続こそが、社会から「信」を獲得することに繋がる方策のひとつと考えております。

もうひとつ。私は、自分の師から教えられた「人は人を助けるために生きるのだ」という人生観を持っているのですが、「人」とは医療現場においては患者はもちろん、他職種、薬剤師同士が該当します。次に、「助ける」とはhelp、save、support、resucue、assistのいずれかに該当すると思います。そして、人を助ける事で「有り難う」という充実感・達成感のある言葉を頂く事ができます。ただ、同じ「有り難う」も、あなたは命の恩人ですというような魂のこもった感謝の言葉から、教えてくれて有り難う、物を貰って「有り難う」のお礼までの、実に幅の広い言葉です。「私たち薬剤師が日々の業務の中から、どの「有り難う」を誰から頂くことができるのでしょうか。「有り難う」を頂いて、そこから、「私たち薬剤師は何をすべきなのか、どうあるべきなのか」、についてもしっかりと対応して繋げていかねばなりません。その「有り難う」の重み・貢献度、必要度が今後の薬剤師のポジションと密接に関係することに留意して皆さまと共に歩んでいきたいと思います。
会員の先生方には、会の運営・行事等への積極的なご参加・ご協力をここでお願いするとともに、ご意見等をお聞かせ願い、一丸となって当会の発展に寄与して頂きますよう、重ねてお願い申し上げ、私の挨拶とさせて頂きます。

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